近年、日本の英語教育に変化が起きています。英会話の先生に詳しく教えていただきました。
まずは英語検定試験についてです。2024年度より3級以上の英検問題形式、特にライティングが変更されました。
◎準2級
・試験時間75分→80分
・選択問題37問→29問
・筆記1問→2問(Eメール問題追加)
◎3級
・試験問題50分→65分
・選択問題30問変更なし
・筆記1問→2問(Eメール問題追加)
変更された試験内容を見ても一目瞭然ですが、これからは英語で自分の意見を書く力が求められますね。
次に、大学入試共通テストですが、年々英語の難易度が上がっています。今年度のテストの英単語数は6127語で、このテストを受けるには1分で150語を読むスピードが必要になるそうです。
そして、慶応大・早稲田大における今年度入試で英語が占める配点の割合はそれぞれ慶応(法)50%、慶応(経)47.6%、早稲田(法)40%と非常に高くなっています。
英語が苦手だと、極端に不利になってしまうのが現代の大学入試といえそうです。
学習指導要領の改訂に伴い、これまで中学校で習う英単語の数は1200語でしたが、2021年度より1600語から1800語に増えました。中学での英語授業時間数は変わりませんが、小学校で600語~700語学んでいるものと加算され、中学生が目にする英単語は2500語くらいに増えています。
気がかりな結果としては、こうした難易度アップの背景もあり、令和5年度の文科省アンケートでは、英語が好きと答えた中3の割合が学習指導要領改訂前と比べ下がっていることです。
こうした変化を受けて、すぐに英語教室に通わせるのがいいのかといえば、そうとも言えないと思います。通うのであれば、その教室が何に力を入れているのか、どこを伸ばそうとしているのかをよく確認した方がいいでしょう。英語が苦手な子に共通していることは、文法や語彙があやふやなことです。
幼児向けの小規模な英語教室であっても、文法や語彙力を強化するカリキュラムを組んで指導してくれるところはありますし、大手だから、たくさん通っている人がいるから、という見た目だけで選ぶのではなく、内容をきちんと把握することが大切ですね。そして、一番大切だと思うのは、週1回通っただけで満足しないことではないでしょうか。語学は毎日こつこつと取り組んでこそ実を結ぶものなので、宿題に取り組む、毎日ラジオ英会話で耳を鍛える、英字新聞を読む、などお金をかけすぎずに工夫することも必要です。
高校生の子が自分で考えて始めた英語勉強法。英字新聞から英語の記事、普通の新聞から日本語の記事を一つずつ切り抜き、それぞれ英訳、和訳していきます。毎日やるのが無理でも、週に数回取り組むことを続ければかなりの英語力がつきます。
こういうのも添削してくれないと正解がわかりませんよね。それをやってくれるのが学習サポーターの先生ですので、お教室にお通いのお母さま達、今後必要がありましたらご協力しますのでお声かけ下さいね!
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