赤ちゃんの発達をくわしく知るために良い本があります。
著者は赤ちゃんの運動生理学の専門家、ビバリー・ストークスさんという方です。
赤ちゃんは生まれた直後から1才になるまでの1年間でめざましく成長します。赤ちゃんの能力を引き出し、伸ばすために最適な働きかけの方法が写真やイラストとともに丁寧に書かれているのがこの本です。モンテッソーリの0-3才のコースでは多くの時間を赤ちゃんの観察として使いますが、そういった学びの最中の先生方がお読みになるのも、より役に立つと思います。
私が0-3才のコースで勉強になったことの一つに、赤ちゃんの衣類に関することがあります。
月齢に応じて衣類を使い分けますが、その細やかな配慮にとても驚きました。例えば生後5か月くらいまでの赤ちゃんの衣類は、きつすぎず、頭の出し入れが楽にできるように首周りに余裕があるもの、ミルクを飲んでおなかがふくらんでもいいように胴回りに余裕があるもの、腕を伸ばして物を取るときにも動かしやすいように腕、足を出す部分に余裕があること。
8~9か月の赤ちゃんは、この月齢ではスカートは避ける、つかまり立ちの時期なのでスカートのすそを踏んでうまく立つことができないことがあるため。などです。
ただ単に「かわいいから。」という理由で過度にフリルやレースのついた衣類を赤ちゃんに着せることは、実は動きを制限することになり、赤ちゃんの成長を阻害していることにもなるのですね。
シンプルで動きを妨げないデザイン、できるだけ裸足で過ごすようにすると、滑らずに上手にはいはいやつかまり立ちを促すことができます。
手足が自由に動かせているか、衣類や床の材質が運動の妨げになっていないかどうかも確認が必要です。赤ちゃんの成長を妨げないように、大人が正しい知識を持つことが大切ですね。
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